すっかり記憶の彼方になっていますが、5年ほど前にイランで結婚式を挙げました。結婚に至るまでの手続きもろもろは本当に長い道のりでヘトヘトだったので、イランで開催した結婚式はここに至るまでのことすべてに対しての打上げのような気持ちでした。
外国人と結婚する海外での挙式の参加経験はスイスだけで、あまり比較しようがないのですが、とてもイランは準備がラフな気がします。その準備期間は1か月もなかったのではないかしら。。。式場の決定、料理・車の手配、映像と写真撮影の準備、花の準備、ヘアメイクの予約、親族への招待状、親族からの御祝品。。。この感じは日本と変わりませんが、こだわるポイントがやはりちょっと違っていて面白かったです。
式場の手配
神田うの似の女社長さんが経営する式場へ下見に行きました。
会場は男女別室なので、ふたつの部屋を見せてくださいます。こちらが男性チーム用、こちらが女性チーム用、といった感じに。
それぞれにクロークのような部屋があり、そこに荷物や着替え、そしてチャードルなどを置いて会場へ入ります。
厳格なイスラム信者の方は会場に入っても柄合わせのストールのようなものを纏います。そして、黒いチャードルを外すとみなさんすんごいドレスをお召しでいらっしゃいます。露出は当たり前、二の腕や胸の開口なんて気にしない!パーティードレスというものはこういう骨格を持つ人たちのためにあるんだな、、、と実感しました。
新郎新婦はふたつの部屋を行き来してみなさんにご挨拶をします。
素敵なカードショップ
冠婚葬祭、すべてにおいて素敵なカードを送る習慣があります。街にはカード専門店がたくさんあり、クラッチバックのような封筒にキチンと印刷された招待状を入れて渡します。
効率的なのかどうなのか、イランはひとつのストリートに同じ業種が密集しているように見えました。家具を探すときはこのストリート、ウェディングドレスはこのストリート、といった感じで軒並み同じものを扱う店舗が並びます。一同に見られるほうが効率的、と思ってそうなっているんでないかしら??←勝手な想像。
こちらをセレクトしました
車の手配
新郎新婦専用の車を用意します。家でちょっとしたイスラムの儀式をして、家から式場まで、その車に乗って行きます。
その車には生花で飾り付けをして、後部座席に新郎新婦が乗ります。私たちのときは親族が運転してくれましたが、運転手を雇う人もいるようです。
パーティー終了後もこの車で家までパレードのように親族の車を数十台引き連れて、街を走りながら帰ります。
動画と写真撮影
結婚式の準備の前から、たくさんの親族の結婚式のDVDを見せてくださいました。それはそれはドラマチックに演出して撮影するのですよ・・・。見ているほうも、は、恥ずかしい~~!!くらい。
私は写真だけでいい、と何度も行ったのですが、ヘアメイクが終わった段階からすでに撮影は始まっていました。
そうそう、イランでの結婚式には着物を自分で着ようと、振袖の着付けを習いました。なんとか一人で着られるような段階まで教えていただき、持参していきました。お色直しはウェディングドレスで。なんだかドタバタで、あまりよく覚えていませんが。。。、
イランの家族はよくちゃんとしたスタジオで写真を撮り、大きなパネルにして部屋に飾ります。私たちの写真(振袖を来たら、夫婦漫才のような出で立ちになってしまった・・・)も滞在中の部屋にど~~~~んと飾ってあります。
日本へは小さな写真だけ持ち帰りました。
今振り返っでもなかなか貴重な体験だったなあ~~と思いながら、Vol,2へと続きます。。。たぶん。。。
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