少し時間が空いてしまいましたが、イランの結婚式の様子を思い出しながらもう少し。。。
前回の記事はこちら。
「Wedding in iran Vol.1」
「Wedding in iran Vol.2」
振袖も無事に自己流の着付けで完了し、いよいよ式場へ車で到着。
みなさまお待ちかねの様子でしたが、言葉もわからない私は言われるがまま式場の外にある屋根付きのスペースへ。
親族もその周りを囲み(確か、300人ぐらいだったとか??)ご挨拶。これまたしっかり者の姪っ子ちゃんが司会をしてくれます。

兄弟・姉妹からのプレゼントをいただきます。(これは事前にキラっキラの宝飾店でどれでもいいから選んでいいのよ、とピアス・プレス・ネックレス・指輪のフルセットを買っていただきました。ゴールド少な目で最も繊細そうなものを選びました。。笑)
準備されたそれらを、一つ一つを私の身に着けてくれます。

そして、親族や友人からのギフトを紹介。「○○さん、¥50,000~~~(実際はイランリアルだけど)」、「○○さん、金貨〇〇g~~~」といった感じにいただいた御祝いの内容を公開していきます。これにはびっくり!!
そんな、公開しなくても、、、と思いますが、これも儀式のひとつなのでしょう。その都度、みなさんと写真を撮ります。

それが終わると、男女別室の会場に分かれて宴。私はお色直しとして着物からウェディングドレスに着替え、女性会場へ。
基本的に新郎新婦が双方の会場を行き来して親族・友人ののテーブルを周ってご挨拶。
あとは飲めや踊れやの大騒ぎ。あ、でもお酒は公にはありません。。。そして次から次へと一緒に写真を・・と来てくれるので、一段高くなった高砂でずっと笑顔のまま。最後のほうは唇が元の場所に戻らないくらいカピカピに乾燥して、口を閉じるのが困難なくらいでした。
日本のような乾杯の挨拶、出し物、友人代表の言葉、などは一切ありません。
イランのウェディングはず~~~っと大音量でノリノリの曲が流れ、変わるがわる高砂の前で踊ってくれます。滞在中に2回ほど結婚式に参加しましたが、だいたい同じような感じの流れでした。

そ、そ、そして、踊りながらお札を頭の上からひらひらと撒くのです。その1枚は金額にしたら1円にも満たないのだと思うのですが、札束を片手にまるで紙吹雪のようにお札が舞います。
籠のようなものが用意されていて、子供たちが拾い集めてとっておいてくれます。
終盤になるとお料理(だいたいケバブ)が銘々にトレイで提供され、食事をして終了~~という感じでしょうか。その間も大音量の音楽とともに踊っている人もいます。
新郎新婦も最初の屋根のあるスペースに案内され、食事をいただきました。
みなさん、食事が終わるとおそらく自然解散のようで、締めの挨拶もないまま「じゃあね~~、おめでとう!」という感じに、帰る人は帰っていきます。笑!

その後また会場に戻り、最後は結局、男女混合部屋になって全員で踊りまくる・・・。(たぶん、親族のみになったから?)私たちもみんなに囲まれてノリノリに踊りまくる。。。今思うと不思議な祝福の様子です。でもみんな楽しそう!
イランの方はちょっと親族などで集まるとすぐに踊りだします。私もその輪に誘われますが、いつもついていかれない。。。
このとき、すでに深夜。おそらくAM1:00ごろだったと思います。最後に会場から車まで、花火の道を通り抜け祝福のフィナーレ。やっと車で帰宅の途に。

これもまたイランならでは、だと思うのですが、親族の車(30台ぐらい??)を引き連れて、パラリヤパラリヤ♪と大盛り上がりで列を成して帰るのです。
この日ばかりは警察も行きかう車も「結婚式だね~~~♪」と大目にみてくれるそうで、夜中に窓全開の爆音で箱乗り、猛スピードかと思えばゆっくり走ってみたり、急ブレーキをかけてみたり、みんなでその帰り道を楽しみながら暴走族のように走り抜けます。
私も調子に乗り、サンルーフから身を乗り出して花束を振り回して先頭を走るのでした。。。

総勢で家に到着。私たちが最後に着くように配車され、お出迎えもしっかりと。

そしてこの時間からまた儀式が始まるのです。時はすでに夜中の3:00近く。
ゲート前には可愛い羊ちゃん。門扉の前でトサツされ、流れる血の上をウェディングドレスで跨いで家へと入るのでした。そこには生卵が置かれ、それを踏んで家に入るという仕上げつき。。。

私はもうグッタリ。。。
朦朧と部屋に着くと、そこには大きなウェディングケーキが用意されていて、これまたみんなでいただいたのでした。
今、思い出してもあのときの疲労がよみがえります。。。こうしてイランでの結婚式は無事に何事もなく終えることができました。
すでに滞在4か月目、すでに日々の生活で親族との信頼関係が出来ていたので、行ってすぐよりもこのタイミングでよかったな~~、と思いました。
最後までお読みいただいてありがとうございました!!
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