先日、「初めての金継ぎ教室」に行ってきました。
とても大切にしていた伊藤剛俊さんのプレート、無残にも勢いと身軽さのある子猫のときの「ハル」に床へとはたかれました。。。(今はもう身体が重くてそこには上がれない・・)
よ、よ、よりによってこれか~~~い!!
ここには乗れないでしょう、というところに置いておいたはずが、思いっ切りパリーン。。。泣
そう、置いていた私のヨミが甘かった。人間だったら激怒りですが、猫ならばいたしかたない・・・。
幸い、綺麗にぱっかりと割れたので修復しやすいかと思い、自分でしてみようと待ちに待っていました。これまで金継ぎ修理に出したことはありますが、自分でやるのは初めて。コロナ前に予約をしていたのですが、緊急事態宣言によって何度か延期を重ねようやく通常営業になり、やっと修復作業に行くことができたのでした。
金継ぎの歴史
金継ぎの先生が日本における歴史を少し話してくださいました。
室町時代から伝わる日本ならではの修復技術。
傷をなかったことにするのではなく、継ぎ目に金・銀・朱色などで装飾を加え、傷跡をあえて歴史として見せるという素晴らしい技術、そしてアート性。
人の心もそうでありたい。笑。
戦国時代には勝者が相手の茶器を得て、戦場で使われ欠けや割れた茶器を修復し、煌びやかに目立たせてその勝利の証として茶席でお披露目をしたということもあったようです。
今でもお茶の世界では「川の流れ」などと表現され、その侘び寂びの景色の美を見せるのだとか。
セラピーの効果も実感
金継ぎにはセラピー効果もあるようです。
確かに、集中して接着剤で修復したり、漆と金粉で境目の線をなぞる作業はとても心地よく、無心になり頭の中が空っぽになりました。マインドフルネスに近いものがあるようです。
かごいっぱいに持参する方も。
調和の象徴
いろいろ調べていたときに出会った素敵な動画。
なるほど。。。という思いと共に、ちょっと感動したのでシェアしておきます。世界の焼き物が調和しあう、平和の象徴ともなるといいですね。
すっかりその魅力と奥深さにはまってしまうのでした。
また近いうちに、今度はガラスの器(これもハルにやられました。。。)を持っていこうと思います。
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